意志に属したい日記

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する(アラン)

《読書記録》この間の読書

間が空いてしまったが、この間の読書記録を簡潔に。コミック含む。①『哲学な日々』野矢茂樹……エッセイだが、哲学史ではなく哲学の「問題」について考えている。国語教育にきっちり論理を組み立てる教育を取り入れろ、という主張など、共感するところ多し。 ②…

仕事の愚痴と言えばそうなんだけど

仕事で小説の断片をいくつか読んでいる。で、気がついたんだが「妻子のいる男主人公の一人称小説」って軒並み「俺の感受性」によって妻子を振り回し、妻子が文句を言うと「俺の繊細な感受性が理解されない」みたいなモノローグがうだうだと続く。それに過去…

《読書記録》『生きベタさん』

僧侶・釈徹宗と漫画家・細川貂々の対談形式で進む本。 細川貂々氏のほうは「私は生きづらい」「私は非定型発達だから」という主張が強くて「またか……」とやや食傷気味になるほど。非定型発達だからコレコレこういう摩擦があっても仕方ない、それを認めない世…

《読書記録》『末期ガンでも元気です』

末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる (ポラリスCOMICS) 作者:ひるなま フレックスコミックス Amazon 闘病記、というものが実は苦手だ。その人の身体の性質や置かれている環境によって症状や副作用のみならず、心の持ち方や治療への方針など…

年に一度(ぐらい)の突発性不調期

年に一度ぐらい、仕事のみならず趣味にも何にもやる気が起きず、胸部の真ん中あたりが痛く(24時間心電図も取ったことがあるが異常なし)、いくら寝ても眠い時期があるのだけど、ここ1~2週間その状態。厄介なのは「これ」が季節性のものではなくいつ来るか…

《読書記録》『ゼロからトースターを作ってみた結果』

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫) 作者:トーマス トウェイツ 新潮社 Amazon まず「ゼロから」のレベルが想像を超えていた。「鉄鉱石を探しに行くところから」なのだ。 著者は「店で売っているような」トースターを、「土から掘りだされた状態…

新陳代謝

段ボール3箱分の本を買い取りに出した。 選定基準は「ときめかない」「勉強のために読まなきゃいけないような気がしている」「プレッシャーを感じる」「嫌な気分になりそう」なもの。既読も積ん読もまとめて。 かつて夢中になって読んだもの、そこからの期…

「減るもんじゃなし」

「減るもんじゃなし」、セクハラを正当化するときによく使われるこの言葉に、嫌悪感のみならず、違和感を覚えていた。 「減るもんじゃなし」じゃない。確実に何かが減っている。でも何だろう? と思っていた。 その答えは思わぬところから得られた。 特装版…

800年前の自己責任論否定

おほかた不運なるものをば、所行、ことがら、よからぬやうに思ひ、賤しきものは振舞ごと、いたづらごとと思へり。これは無智の人のあることなり。 (ブログ筆者による超訳)だいたい、運の悪い人のことはやることなすことその他のこと、良くないと思ってるし…

「僕ら自身はもう救われないので」

この言葉について昨日ブログを書いたはずなのだけれど、下書きにも残らずきれいに消えてしまっていた。謎。何らかの力が働いたのか。まさかね。こんな辺境のブログに。 近年で最もつらい言葉だった。自身は救われない、けれど「これからの未来のために」と、…

「ダメ」と「バカ」

「ダメ」と「バカ」は、否定する語という意味で同じくくりに捉えられることが多いような気がする。だが、個人的には「ダメ」のほうがより「ダメ」な語のように思う。 「ダメ」の原義は囲碁用語で「双方どちらの地にも属さず、 石を置いても自分の地とならな…

「ファイト!」

「ファイト!」と声をかけるとき、かけた方の気持ちとしては「がんばれ」「応援しているぞ」ぐらいなのだろうけど、元をたどると「闘え!」ということだよなあと、実感することがある。例えばAという人物から理不尽な扱いを受け、その被害を別の場で訴えたと…

すみれの砂糖漬け

小さい頃、マザーグースの歌の本か何かに出てきた「すみれの砂糖漬け」に憧れて、家の調味料入れの砂糖に摘んできたすみれの花をそのまま埋めといたら、カビが発生して砂糖ごと全部捨てることになり𠮟られた思い出。

2022/02/15 今日の愚問

ソースのこびりついたフライパンを洗うとき、そのまま洗えば水質汚染の原因になり、紙で拭き取ればゴミが増える。何が正解なんだ。

データを繋げる

朝日新聞のメルマガ「アナザーノート」昨日のテーマは「子どもへの虐待 AIが救う日は?」。人力での面談や聞き取りにどうしても伴う、保護者の言葉を鵜呑みにすることや「たぶん大丈夫」という思い込みを廃し、客観的データ(4歳女の子、顔面に傷、近隣から…